Work Life Balance

Happy Life♥

連載コラム vo.4

(株)ワーク・ライフバランス代表小室淑恵が語る

仕事と暮らしのハーモニー

 お客様から「休業者=女性の育児休業者」ではない、ということを教えていただいた私は、これから先、後ろに事情を抱えることのない人はいるのだろうか、将来の日本は育児や介護、メンタルなど何かしらの事情を皆が抱え、今のような働き方は続けられないのではないか、と思うようになりました。そのような漠然とした思いを持っていたころ、ある海外でのキャンペーンの存在を知りました。2000年にイギリス政府が公布した“ワークライフバランス・キャンペーン”です。

 

 これは、社員の労働意欲低下によって業績不振となった民間企業に対し、政府が経営コンサルタント費を負担するというキャンペーンでした。なぜそのようなキャンペーンを展開したかというと「仕事(ワーク)と個人生活(ライフ)のバランスを見直し、調和(ハーモニー)をとるようにすれば、社員のモチベーションが上がり、労働生産性も伸びる」との考え方からでした。

 

 このキャンペーンの内容と成果を調べた時、私は日本にもこのような仕組みが必要になる時代が来ることを直感しました。ただ、当時日本にはまだそういったサービスを提供している会社は数えるほどしかありませんでした。元来単純な性格の私は「ならば、私がやろう!」と決意し、今の会社を立ち上げるに至ったのです。

 

 自分の会社では、お客様からいただいたご指摘をもとに休業者職場復帰支援プログラムarmo[アルモ]を開発しました。このプログラムは、育児休業版、介護休業版、メンタル休業版と様々な休業に対応しており、男女の区別なく使っていただける工夫を施しています。どんな事情があったとしても休業者が職場に復帰できる、そして会社としても休業者に復帰してもらえるようなサポートができる、休業者にも会社にもWIN-WINな関係を築けるプログラムです。開発して半年で100社を超える企業に導入いただいた時には、アメリカで見た「休業期間をブラッシュアップにする」という光景が頭によみがえりました。日本でそれが当たり前、になるにはもう少し時間がかかるかもしれません。でも、一歩ずつ着実に前に進んでいる実感があります。さらにその勢いを加速すべく、私も歩みをとめずに頑張りたいと思います。(第4話終)