Work Life Balance

Happy Life♥

連載コラム vo.10

(株)ワーク・ライフバランス代表小室淑恵が語る

仕事と暮らしのハーモニー

 「ワーク・ライフバランス」への関心が高いのはビジネスパーソンだけではありません。最近では学生さんからも「ワーク・ライフバランス」についてもっと詳しく知りたい!というお問い合わせをたくさんいただきます。

 

 そんな中、男女にかかわらず質問に多いのは「女性がバリバリ働いていると、子どもを産まなくなるのでは?」という内容です。女性が社会に出て働くことで結婚や出産にネガティブになる傾向がある、そんなふうにイメージされているようです。

 

 でも、これは大きな間違いです。実は、ワーク・ライフバランス先進国では、働く女性の割合も出生率とともに高いのです。

 

 皆さんは、ノルウェーやアメリカ、オランダ、フランスなど女性の社会進出が進んだ国の方が出生率は高いのをご存知でしょうか?私たちの固定概念では「女性の社会進出が少子化の原因」であり、女性が働いている国の方が出生率が低いイメージがありました。確かに、1970年ごろのデータを見ると、女性がより多く働いている国ほど出生率は低い傾向にあったのですがそれは40年も前の、両立支援が整っていなかった頃の話しなのです。現在では、各国が女性の労働力を活かすために積極的に両立支援に取り組んだ結果出生率も上がる、という好循環が生まれているということです。

 

 この背景には、男性一人の収入ではなかなか二人目三人目を考えられなかった家庭が、女性の収入も安定して見込めることで「家計は豊か」という状態になり、安心して子どもを増やすことが出来たという事情もあるのです。どちらか一方だけが家計を支えている状態は、右肩上がりの経済成長の時代には問題ありませんでした。しかし、現在は日本人の平均的な男性一人の収入で育てられる子どもは二人にも満たないという数字もあり、一方だけで家計を支える状態ではとても安心して子どもを産み育てられないのです。二人で働くことでリスクを分散して収入を安定させることや、二人で育児・家事を分担することで育児の悩み・仕事の悩みを同じレベルで分けあえることが、むしろ出生率を上げる唯一の手段だとも言えるのです。

 

 「私が働くことは社会を悪くすることではないか?」というような罪悪感を持っている女性がもしいらしたら「私が少子化を救う!」と自信を持ってくださいね。(第10話終)